一部のジャーナルタイプの追加基準
人文学系のジャーナル
これらの分野(10-16ページ)については,DOAJではピアレビュー(peer review)ではなく編集委員による査読(editorial review)を行うジャーナルを受け付けることができます。編集委員による査読は最低2名の編集委員で行わなければなりません。
臨床症例報告誌
DOAJでは、症例報告が3例以上の臨床例のレトロスペクティブ分析及び/もしくは文献レビューを含む場合に限り、研究とみなしています。申請する前に、ジャーナルがこの定義を満たす論文を年間5本以上掲載していることを確認してください。
会議のプロシーディングスジャーナル
会議録を出版するジャーナルは、ISSNを持ち、常設の編集委員または諮問委員が必要です。出版された各会議の論文は、DOAJの基準に従って査読されていなければなりません。すべての会議論文のフルテキストが利用可能でなければなりません。単独の会議録はDOAJに収録されません。
データジャーナル
DOAJでは、データやデータセットに関する研究論文を掲載するジャーナルを受け付けますが、単にデータセットにリンクしているだけのジャーナルや、データセットが利用可能であると公表しているだけのジャーナルは受け付けていません。
オーバーレイジャーナル
DOAJでは、プレプリントサーバーなどでホストされている論文を選別して査読するジャーナルを受け付けます。
学生が発行する雑誌
ジャーナルが学生団体によって運営されている場合は、少なくとも2名の委員が博士号またはそれに相当する資格を有する顧問委員会が設置されていなければなりません。
オープンアクセスに移行したジャーナル
以前は購読型またはハイブリッドジャーナルとして発行されていたジャーナルが、完全なオープンアクセスモデルに移行した場合、下記の情報は明確に表示しなければなりません。
- 完全にオープンアクセスに移行した日
- アーカイブされたコンテンツの利用可能性(オープンアクセス、無料、有料)について
- アーカイブされたコンテンツの再利用に関する権利(著作権者による全権利の留保またはオープンライセンス)
DOAJに収録されるためには、ジャーナルがオープンアクセスへ移行後に発行されたすべてのコンテンツが完全にオープンアクセスでなければなりません。
ミラージャーナル
ミラージャーナルとは、既存の定期購読型ジャーナルの完全オープンアクセス版であり、目的と領域、査読プロセスとポリシーが同じで、編集委員会も50%以上が同じメンバーで構成されているものです。ミラージャーナルは、定期購読型ジャーナルと同様のタイトルを持つことができますが、ISSNは異なるものでなければなりません。DOAJでは現在、通常の基本的な収録基準を満たしていれば、ミラージャーナルを受け付けています。
書評誌
書評のみから構成されるジャーナルは受け付けません。