紀要編集者ネットワークはDOAJ(Directory of Open Access Journals)への収録申請を支援しています。

DOAJとは

DOAJは、2003年にスタートした査読付きオープンアクセスジャーナルの索引です。その使命は、専門分野、地域、言語に関係なく、質の高い査読付きオープンアクセスジャーナルを収録し、各誌の認知度、アクセス性、評判、利用度、影響度を世界的に高めることにあります。スタート当時は、300誌の収録でしたが、現在では、自然科学、工学、医学、社会科学、人文学、芸術のあらゆる分野から、約17,500誌が収録されています。
日本からは、近年J-STAGEの収録誌を中心に収録が進んでおり、2022年2月現在62誌が収録されています。

DOAJへの収録

収録には、DOAJのウェブサイト上で申請書を作成し、提出する必要があります。提出後、審査を経て採択されると、DOAJへ収録されます。また、収録誌のうちDOAJの定めるベストプラクティスを遵守していると評価されたジャーナルには、DOAJシールが付与されます。
なお、DOAJは英語に限らず様々な言語のジャーナルを受け付けており、ウェブサイトが英語である必要もありません。

DOAJに収録されるメリットと申請支援

DOAJへの収録は世界的な基準を満たしたオープンアクセス誌であるという評価の獲得の機会となるうえ、ビジビリティを高めることにもつながります。また、申請要件を整えることで世界基準のジャーナルの体裁を整えることができる点も有益です。
紀要編集者ネットワークは、DOAJへの収録は国内のジャーナルにとって重要であると考え、収録申請の支援をおこなっております。登録申請の検討や申請書の記入にあたり、疑問点や相談されたいことなどありましたら、お気軽に下記担当者までご相談ください。

  • 天野絵里子(京都大学学術研究支援室/DOAJアンバサダー eriko@doaj.org)
  • 設楽成実(京都大学東南アジア地域研究研究所/DOAJアンバサダー narumi@doaj.org)

翻訳資料

なお、一部、資料を翻訳しましたので是非ご利用ください。

Basic criteria for inclusion
DOAJ収録のための必要最低限の条件

Additional criteria for some journal types
一部のジャーナルタイプの追加基準

The Process of application
申請のプロセス

The DOAJ Seal
DOAJシールの基準

以上の和訳のPDF版

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Transparency & best practice

透明性とベストプラクティス

和訳のPDF版

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Licensing & copyright

ライセンスと著作権

和訳のPDF版

参考文献

また、申請に当たっての参考文献等を紹介いたします。

国内雑誌の収録申請の経験談/DOAJへの登録方法の説明
南山 泰之. 2021.「信頼されるOAジャーナルとしての評価を目指す! ―DOAJへの登録の効果と方法―」京都大学 KURA「研究者の歩きかた」セミナー;L-INSIGHT/KURA連携プログラム パブリッシングセミナー「ジャーナルを可視化する」2021年1月28日
発表スライド動画

ジャーナルへのクリエイティブ・コモンズの採用に関する留意点
水野 祐. 2016.「オープンアクセスとクリエイティブ・コモンズ採用における注意点:開かれた研究成果の利活用のために」『情報管理』 59 巻, 7 号, p. 433-440.
https://doi.org/10.1241/johokanri.59.433

ジャーナルへのクリエイティブ・コモンズの導入事例
「横幹」会誌編集委員会. 2017. 「会誌「横幹」のクリエイティブ・コモンズ・ライセンス導入について」『横幹』 11 巻, 1 号, p. 66-67
https://doi.org/10.11487/trafst.11.1_66

DOAJに関連する翻訳資料
『出版者向け情報』
『学術出版における透明性とベストプラクティスの原則』
『ジャーナル収録申請フォーム記入の手引き』(2019年のもの)
いずれも科学技術振興機構J-STAGEのウェブサイト上で、J-STAGE登録機関用コンテンツ―オープンアクセス関連資料として公開されています。
https://www.jstage.jst.go.jp/static/pages/InformationForSocieties/TAB5/-char/ja